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自宅の災害リスク、ハザードマップで確認を/日本経済新聞

2022/09/24 不動産ニュース

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ハザードマップは自然災害による損害の軽減や防災を目的に、被災想定区域や避難場所、避難経路などを示した地図のこと

ハザードマップは自然災害による損害の軽減や防災を目的に、被災想定区域や避難場所、避難経路などを示した地図のこと

9月は多くの台風が日本列島にやってくる時期です。また、台風に刺激されて激しい雨をもたらす秋雨前線にも注意が必要とされています。住まいを買おうとお考えの方だけでなく、現在暮らしている街にどのような自然災害の危険性があるのかを自分でチェックするのは大切なことです。今回は様々な自然災害リスクを誰にでも簡単にチェックできる国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」についてお話しします。

 

「重ねるハザードマップ」を活用

ハザードマップは自然災害による損害の軽減や防災を目的に、被災想定区域や避難場所、避難経路などを示した地図のことです。風水害や火山噴火、地震、津波や高波といった自然災害が対象で、地方自治体などが作製しています。国交省のハザードマップポータルサイトには、各自治体が作製し公開するハザードマップを検索して閲覧できる「わがまちハザードマップ」と、複数の災害リスク情報を1枚の地図上に重ねて表示できる「重ねるハザードマップ」とがあります。

 

特に重ねるハザードマップは1つの画面で同時に様々なことをチェックでき、非常に便利です。画面上にある「洪水」「土砂災害」「高潮」「津波」「道路防災情報」「地形分類」の6つのボックスから確認したいものを選べば、同じ地図上で確認できます。

(国土交通省「重ねるハザードマップ」より)

 

上の地図は重ねるハザードマップで表示した千葉県松戸市の松戸駅周辺です。洪水浸水想定区域(薄い赤やクリーム色で塗られた区域)と、土砂災害のうち急傾斜地の崩壊警戒区域(黄色部分)および特別警戒区域(赤色部分)を同時に表示しています。これ以外にも家屋倒壊等氾濫想定区域なども表示できますし、表示地域の拡大もできますので、知りたい場所のリスクをさらに詳しく調べられます。

 

土地の成り立ちから分かるリスクも

先ほどの6つのボックスでぜひチェックしていただきたい項目は「地形分類」です。地形分類は「台地・段丘」「扇状地」「後背低地・湿地」「氾濫平野」「旧河道」など、その土地の成り立ちとリスクを教えてくれます。

(同上)

この地図も先ほどと同じ松戸駅周辺のものです。オレンジ色が台地・段丘、その間に入り込んでいる部分などに広がる淡い緑色が氾濫平野、濃い緑色部分が後背低地・湿地、青色が旧河道を示しています。黄色とクリーム色は低地の中の微高地で、「自然堤防」、「砂州・砂丘」といった地形分類を示しています。先ほどのハザードマップと見比べると、川に削られた低い土地と台地・段丘の間に入り込んでいる氾濫平野が洪水時の浸水想定区域とおおむね合致していることがよくわかると思います。

 

この地図のよいところは、自分の知りたいところを地図上でクリックすると、その土地の成り立ちと災害リスクの解説文が画面上に表示されることです。例えば旧河道(青色部分)をクリックすれば、土地の成り立ちは「かつて河川の流路だった場所で、周囲よりもわずかに低い土地。流路の移動によって河川から切り離されて、その後に砂や泥などで埋められてできる」、自然災害リスクは「河川の氾濫によって周囲よりも長期間浸水し、水はけが悪い。地盤が軟弱で、地震の際は揺れが大きくなりやすい。液状化のリスクが大きい」などと表示されます。

このように地形分類は、地震の際の揺れやすさや液状化リスクについても教えてくれるのです。

 

地震災害のリスク示す地図も

ハザードマップ以外にも、地震災害時の危険度を示した地図を公表している自治体もあります。例えば東京都では「地震に関する地域危険度測定調査」で建物倒壊危険度、火災危険度、総合危険度を都内の町丁目単位で公表しています。ほかにも神奈川県の「地震災害危険度マップ」、埼玉県の「地震ハザードマップ」(市町村によって名称が異なることがあります)、千葉県の「液状化しやすさ・危険度マップ」「揺れやすさマップ」などがあります。

 

リスクを知り、しっかり備える。日ごろから水害や地震災害といったリスクを意識することは少ないかもしれませんが、これを機会にあらためて自然災害リスクをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

参考元:【自宅の災害リスク、ハザードマップで確認を: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

 

 

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