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本当にお得? 10年後に金利5%の定期預金/日本経済新聞

2023/06/07 ライフプラン

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メガバンクの普通預金では0.001%の利息しか得られない超低金利時代

仕組み預金は原則は中途解約ができず、認められた場合も「調整金」などがかかり、元本割れするケースがある

金利1%の円定期預金

Q. 退職金限定の金利1%の円定期預金。低金利時代の超お得商品じゃないの?

A. 思っているほど利息が得られない可能性も。潜んでいるコストも把握しよう。
 

メガバンクの普通預金では0.001%の利息しか得られない超低金利時代。そうした中、退職金に対象を限定した高金利商品を探すと見つかるのが、高金利の円定期預金プランだ。

 

大手行でも1%の金利が付くことがあり、普通預金の1000倍の金利。「これはお得だ」と飛びつきたくなるだろう。しかし、高い利回りを期待して契約する前に考えることがいくつかある。

 

まず重要なのは、「本当に元本に対して年1%の金利が得られるのか」ということだ。よく見ると、「3カ月物」という表示がある。金融商品の金利は、年率表示が基本。3カ月で0.25%の金利なら、年率1%と表示する。税金も考慮して計算すると、3カ月の実際の利回りは約0.2%だ。「自動継続」となっている点にも注意したい。3カ月が経過した後は同期間の定期預金の店頭金利が適用される。

 

セット商品に注意

 

ファイナンシャルプランナー(FP)の峰尾茂克さんは、「期間限定で高金利を得る目的であれば、決して悪い運用対象ではない」と話す。同期間預けた場合のネットバンクの定期預金よりも、得られる利息が大きいケースもある。

 

ただし、高金利の円定期預金は、同時に投資信託やファンドラップを購入しなくてはならないケースもある。「定期預金と同額以上の投資」といった条件が多い。

 

円定期預金で少し高い金利が付いても、ファンドラップで年率1%以上の投資顧問料などのコストがかかることもある。「投信も、ネット証券では購入時手数料が無料の銘柄でも、銀行での購入で2〜3%かかることがある」とFPの平野雅章さんは付け加える。「こうした商品を入り口に、高コストの商品を薦められることもあるので注意が必要だ」(平野さん)

 

【ポイント】お得度を判定する際に実額を計算する癖を付けよう。「対象期間」「セット商品」「自動継続」がキーワード。
 

10年後に5%の金利がもらえる円定期預金

Q. 今は0.3%、10年後に5%の金利がもらえる円定期預金。すごく魅力的に映るが、注意点は?

A. その10年後の金利をもらえないことがあり得る。
 

段階的に金利が上がっていき、「10年後に5%」など高い金利が得られる円定期預金もある。「仕組み預金」という。金利が段階的に上がるのではなく、実勢よりも少し高い金利で一定の商品もある。

 

「10年後に5%の金利がもらえるのであればお得ではないか」と考える人もいるだろう。しかし一旦立ち止まって、「その金利が得られるのはどういった場合か」を確認してほしい。

 

詳しく商品概要を読んでいくと、「預入期間は当社が任意で設定します」という旨が記載されている。どういうことかというと、設定していた金利が実勢よりも高い場合は満期を早めることもあるのだ。10年目に5%の金利が得られる前に満期となることもある。

 

中途解約は原則NG

 

仕組み預金で注意したいのが、中途解約に関する条項だ。原則は中途解約ができず、認められた場合も「調整金」などがかかり、元本割れするケースがある。FPの平野さんは、「当初は実勢の金利よりもお得だが、負っているリスクを考えると、提示されている条件は特別有利なものではない」と念を押す。

 

「特に、ここから金利が上がるかもしれないという状況では要注意。将来、中途解約が可能な定期預金などで、より有利な金利の商品が見つかる可能性もある」と平野さん。

 

仮に10年後に5%の金利がもらえたとしても、満期を早めていないということは、実勢の金利は5%よりもさらに高いということ。金利が上昇した背景にはインフレがある可能性が高いが、実勢金利よりも低い金利で契約が継続されるので、「こうした商品のインフレ耐性は強くない」(平野さん)。

 

このように、高い金利が得られる商品に出合ったら「なぜ高金利なのか」を考えることが重要だ。この場合は「中途解約ができない」というリスクを負っているために、当初の高金利が実現している。それを理解した上で、契約するかどうかを吟味しよう。

 

【ポイント】「満期」の設定に注意。提示された金利が適用されるのはどういう時なのかを考えよう。

 

 

 

参考元【本当にお得? 10年後に金利5%の定期預金 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

 

 

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