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2022/10/15 不動産投資
各銀行への為替予約や関連取引の申し込みは増加
円安ドル高の急激な進行を受け、一定期間後に行う決済時の為替を事前に予約する「為替予約」を申し込む企業が急増している。三菱UFJ銀行やみずほ銀行などでは円安が加速した今年4~9月、企業との取引件数が前年同期比で約2割増加した。足元の相場は円安基調ながら、政府と日本銀行の為替介入で急激に円高に振れる場面もあり、各企業は慎重なリスク管理を迫られている。
「輸入のために200万ドルが必要になったので、10月31日時点のレートで取引させてください」
今年春以降、大手行にはこうした電話が相次いで舞い込んでいる。円相場は3月末時点で1ドル=121円台後半だったが、わずか半年程度で151円台を突破した。こうした変動に影響を受けることなく、予約しておいた期日に一定のレートで通貨を交換できる制度が、為替予約だ。
例えば「1カ月後に、1ドル=150円で1万ドル購入する」と契約した場合、仮に実際の1カ月後のレートが160円まで下落しても、下落幅とは関係なく予約時の150円で取引することが可能となる。
足元の円安基調では輸入企業が得をしやすい。こうした背景から各銀行への為替予約や関連取引の申し込みは増加しており、みずほ銀行では今年4~9月の取扱件数が前年同期比で約2割増加。三菱UFJ銀行でも4~9月に前年同期比で件数は約2割、金額は約3割増加した。三井住友銀行なども取引企業に提案している。
一方、一度予約すると基本的にキャンセルができないため、安易な予約は命取りにもなる。ある大手行担当者は「円安基調は続いているが、6月ごろまでにドルを売り切ってしまった企業が多い」と、収益を取り逃してしまった例もあると指摘。また、為替予約でドル調達(ドル買い)が集中すれば、全体としてドル高円安基調に拍車がかかる懸念もある。
市場の先行きを見通すことが困難な中、企業が予約自体の是非や実施時期について頭を悩ませる日々は続きそうだ。ある大手行担当者は「海外の子会社から資金を調達するなど、外貨獲得手段は為替以外にもある」と話し、あらゆるリスク管理方法を考えることが重要と指摘している。(根本和哉)
参考元:【円安で「為替予約」2割増 企業がリスク管理 - 産経ニュース (sankei.com)】
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